Gontaの模型趣味 ちょっと寄り道
  

  動かなくなったSLたち(8)
  公園のD51(デゴイチ)は
退職したあと
わずかばかりのレールをもらって
もう 動かなくなった
                   さだ まさし
                   アルバム「夢の轍」
                        退職の日 より
 
第2の人生を送っているSLたちにスポットをあててみました。 

東京都 板橋区  城北公園
動かなくなったSLたち(8)
城北公園01 2011年 9月上旬

久しぶりに自転車での公園SL取材を
してきました。
ここは、自宅から北北東へ片道約18Km 
のところにあり、都営三田線「蓮根駅」
の近くにある城北公園にやってきました。

手入れされた綺麗な花壇が迎えてくれました。
奥には野球場があり、この日は、
中学生の公式野球大会で大いに
盛り上がっていました。
城北公園02
城北公園03 ベビーロコ号01 入り口入って、正面に管理事務所、
その隣にミニSLがあり、その右方向に
機関車が置いてありました。
城北公園04 ベビーロコ号02 ベビーロコ号03
   
【ベビーロコ号について】

明治45年 ドイツのアーサーコッペル社で製造、和歌山県の有田鉄道で使用され、紀州の山野で活躍しました。
戦後、東武鉄道がガソリン機関車と交換取得したが性能は牽引力10車輌程度のうえ、燃料・水の積載量も少なく、
制動機は手動のため東上線を回送で走っただけで川越機関区に移され、放置されていた。
その後、昭和33年7月以降、常盤台駅に展示されていました。

【諸元】

車長 4.7m
車重 7.11トン
動輪直径 0.6m
最大時速 20Km/h

公園設置  昭和48年 8月

D51513−01 D51513−02 D51513−03
   
【 D51型 加熱デンター機関車 1−D−1 型 】

昭和13年から川崎車両 ・汽車製造 ・日本車両・国鉄浜松工場の各社で 計1115両が製造されました。
D51は昭和の興隆期に経済輸送の王座として大活躍し、
主要幹線を大量の貨物列車(1200トン)を牽引して疾走した働き者でありました。

SLと言えばD51(デゴイチ)と言われるほどファンに愛され、またファンでなくてもこの愛称をご存知の方は
沢山おられるでしょう。

D51513−04 D51513−05 D51513−06
D51513−07 D51513−08 D51513−09
   
D51513−10 D51513−11 D51513−12
 D51513−13
今まで見て来たSLたちと比べると、
一番手入れがされていなく、
とてもかわいそうな感じでした。
ちゃんと屋根もついているのに
錆だらけ。
公園管理の方に話を聞いたら、
なかなか予算が付かず、優先順位が、後回しされている。とのことです。

今回の撮影は、特別に許可をもらって
柵の中に入って撮影してきました。

これからも末長く見守っていきたいものです。

これからの子供たちへの産業遺産として・・・。

また、鉄道ファンとして・・・。
 
D51513−14
   
資料展示室
資料館01
左上の写真の左奥の木の影にある
建物が資料展示室になっています。

展示室の中は右上の写真。
鉄道模型はリニューアルしてあり
ましたが、あいにく、震災の影響で
節電期間中だったため、運行中止
とのことでした。
入り口手前
にガラスのショーケース
に入った1/15スケール「C62−2」が
展示されていました。

C62は1750mmの大動輪に、太い
ボイラーをのせた国鉄最大の旅客用
蒸気機関車です。

このC62−2号機は、東海道で特急つばめ
を牽引した栄光の機関車です。
晩年は北海道で急行ニセコを牽引、
SLブームの発端を作りました。

資料室の隣には、板橋区を走っていた
バス(これも錆だらけ、タイヤ空気もれ)
が展示してあり、小さな子供たちが
乗ったり下りたりして、鬼ごっこしていました。
 
資料館02
資料館03 資料館04
  資料館05 資料館06